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傷害起きやすい成長期、コーチも知識を身につけて(2)

小学生から高校生ぐらいまでのスキーによる傷害には
どんなものがありますか?



 スキー部に入っていると陸上トレーニングがありますね。その場合ちょうど成長期にあるお子さんというのは、とても障害が起こりやすい年齢なんです。
 ひざ回りの傷害というのが結構あります。スキーの場合、ひざの上の大腿四頭筋をたくさん使います。この筋肉を使いすぎて出る傷害では、ちょうどお皿の上のあたりの痛みから、お皿の下の膝蓋靭帯(しつがいじんたい)の頸骨の結節部に痛みがくるのがオスグット病。発育期のスポーツ傷害の代表格です。また、靭帯に炎症が起きるのが膝蓋靱帯炎。お皿の上の筋肉に起こってくるのを伸筋症候群といって筋肉のお皿との付着部に痛みが出てくる。
 どうして起こるかというと、発育期の子供はは、骨がどんどん伸びます。すると筋肉がその伸びるのに追いついていかない。スキーなんかをやっていると、なお筋肉を使うから筋肉がいっそう収縮する。それでこの障害が一番起こりやすい。これは小学生の四、五年から高校を卒業するまでの広範囲に起こってきます。ジャンパー膝とも言いますが、これは何と言っても大腿四頭筋のストレッチングをすることです。運動の前後、運動の最中でも、家でもいつでも筋肉を伸ばしてやらないとこの傷害が出やすい。コーチの方々はこういうことをよく理解して指導してあげなければいけない。

 問題になるのは疲労骨折。若い人のスポーツ障害の中でも特徴的なものです。一回の外力で折れるのではなくて、繰り返し外力が加わって起こるいわゆるストレス骨折です。頸骨や足背に痛みがあった時は専門医に相談することです。コーチの方もこういう骨折があるということを知っていなければいけない。

 あとはアキレス腱。これも付着部のところが炎症を起こしやすい。アキレス腱は下腿の裏側の三つの筋肉が一緒になって踵(かかと)の骨に着いている。その踵自身が炎症を起こす場合もありますし、踵のところ・踵骨(しょうこつ)のアキレス腱の付着部の炎症もある。この踵骨というのは八歳から十三歳ぐらいの間に骨端が発育して大人になる過程で、ここに炎症を起こすのが踵骨骨端症。ジャンプの多い種目に発生しますが、アキレス腱のストレッチや起きてしまったら靴に足底板入れてやると治ってきます。結局、骨の発育の段階でいろいろ障害が起こってきますが、それはある程度の注意で悪化しないようにスポーツをさせることですね。
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