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「昔とったきねづか」派へ その2

(その1から続く)

いちど滑っていただければ、おわかりと思うが、いまのスキーはとにかくスピードが出るのだ。

最新のスキー板は、実によく滑るようになったし、ゲレンデもよく整備されて凸凹が少なくなり、そのスピードの出しやすさは、毎年滑っている私でも驚くほどだ。いったん転倒したりすると、スピードがついているだけショックも大きく、ケガもしやすい。

そのため、かつて以上にスピード感覚、バランス感覚が必要となり、それを支える筋力、体力が要求されるようになっている。

ところが、昔とったきねづか派は、筋力、体力が衰えている。冒頭の腰をひねった中年スキーヤー氏もその例だ。学生時代、陸上の選手だったというその患者は、下肢の筋肉はかなりしっかりしていたのだが、腹部は筋肉が脂肪に置き換わりブヨブヨだった。

人間の腰椎は、もともと前のほうに湾曲しているのだが、腹筋力が弱いと、外力が加わったとき、腹部からのおさえがきかなくなって、さらに湾曲し、腰椎を痛めやすい。毎年、そうして腰を痛める中年スキーヤーが数多くいる。

スキーには、下肢の筋力とともに腹筋力が不可欠なのだ。

そこで、「これに懲りずにまたすきーをしたい」というその患者に、私は、腰痛がとれたら腹筋を強化するように勧めた。

その方法としては、仰向けに寝てかかとを床に固定し、腰を痛めないように膝を曲げ、手を頭の後ろに組んで反動を付けないでゆっくり上体を起こし、またゆっくり下ろして背中を床につけてゆく。上体を左右にひねりながら起こすといっそう効果がある。

徐々に回数を増やしていき、朝夕、二十回ずつ毎日、続けるようにする。

腹筋力をつければ、滑るスタイルもよくなって、腕も上達し、持久力つくことうけあいだ。(次回は下半身の鍛え方と体力の付け方について)
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